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現在ANAでボーイング777(トリプルセブン)という

国際線主体機種の機長をしております。

今回のCareer Education Workshop講師は、

ISSの西村先生の奥様が私の附属高校時代の同窓

というご縁もあり、依頼をいただきました。

 

CEW2015★岩崎 雅彦

CEW2015★岩崎 雅彦

 

「母校の教育の一端を担えるのは大変光栄なことで、喜んで引き受けさせていただきます!」とカッコよく返事してみたものの、さて何から準備すれば良いか。しばらく考えてひとつ思いつきました。

「そうだ、確か附属大泉小の卒業文集に”将来の夢はパイロット”と書いたはずだから、それを紹介するところから始めよう!」と思い、自宅を探したものの見つからず。そんなとき頼りになるのは小中時代の同級生たち。SNSで何人かに投げかけたところ、ものの10分で写真が手元に届きました。その反応の早さに驚きを覚えたとともに、20余年経ても風化しない同期の固い結束を再確認する結果となりました。

生徒さんたちへの話は、そこから私がどのように中学時代を過ごし(途中野球部時代の写真を紹介した際、会場にいらしていた堀内先生の若かりし日のお姿が私の隣に写っていたため、生徒さん大盛り上がり)、採用・訓練を経てパイロットになったのか、出社から目的空港到着までどのような仕事をし、1ヶ月のワーキングスケジュールはどのようになっているかを、ざっと紹介していきました。

それからこんな話もしました。「今後アジア地域においては更なる国際化が進み、航空需要が増大すると同時に多くのパイロットが必要になる。さらに日本においてはいわゆるバブル入社世代のパイロットが多いため、その世代が退職する2030年頃パイロット不足が深刻化する。パイロット養成にかかる歳月はおよそ5年。その時期にパイロットになるのは君たちの世代だ。今までより門戸が広がるだろうし、是非挑戦して欲しい。私も将来、この中の誰かがパイロットになって、一緒に空を飛べる日を夢見ています」と。

CEW2015★岩崎 雅彦

CEW2015★岩崎 雅彦

生徒さん達は熱心に耳を傾け、活発に質問してくれましたし、何よりその目の輝きに心を奪われました。ISSに姿形は変えても、生徒達に宿るスピリットはあの頃の私達と変わらないと感じました。生徒さん達にとって為になるお話ができたかはわかりませんが、自分にとってはこれまでの人生を振り返り、志や初心に立ち返る非常に良いきっかけとなりました。

パイロットの仕事は一見華やかに見えますが、日々の訓練や審査、悪天候、時差、人命を預かるプレッシャーなど、精神的・肉体的に非常に過酷な面もあります。今回のCareer Education Workshopを通じて、それに立ち向かう勇気とモチベーションをもらえた気がしています。

このような機会を与えてくださったISS関係者の方々に心より御礼申し上げます。

岩崎雅彦(43期)

 

CEW2015★岩崎 雅彦

CEW2015★岩崎 雅彦