第9期同期会レポート
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同期会レポート(9期同期会)

11月28日(木)9期の同期会(メエヒン会、世話人代表 森田直樹さん)を神保町の如水会館で開催しました。16名の参加でした。(男性11名、女性5名)

最初に中本攻さんから「弁護士活動50年」の講演をいただきました。
中本さんは1966年東大農学部卒業、製紙会社勤務後、71年の司法試験に合格。
司法修習後、弁護士登録し、75年濱田松本法律事務所に所属されました。
77年アメリカ留学(シアトルのワシントン大学、Law School)、法学修士(LLM)を取得し、米国の法律事務所に在籍し、日本企業のNY市場への株式上場などを手掛け、国際金融の法律実務の研鑽を積まれました。79年に帰国し、濱田松本法律事務所に在籍し、日本企業の旺盛な外債発行(ユーロ債の発行)への対応や多くのM&A案件を手掛けられ、国際弁護士として活躍されました。
バブル崩壊後は多くの民事再生案件をかかわってこられましたが、難しい決断の連続であったこと、法の許す限度での社会正義の実現に努めたことなどを話されました。
中本さんの企業のコンプライアンスへの高い見識から、TDKなどの多くの上場企業の社外取締役を務めてこられました。
中本さんの手がけてこられた多くの案件は時間との勝負で、短い時間で正確かつ的確な判断求められる困難な仕事の連続だったことと拝察しました。

ついで、吉村作治さんから「吉村作治教授の77年のあゆみ」(吉村作治先生の喜寿を祝う会・発行)を元に、これまで取り組んでこられた、エジプト学の話をいただきました。
エジプトでの発掘、調査には多額の資金が必要で、講演、著作、テレビ出演とニトリ(似鳥昭雄会長)などの支援で、何とか研究を続けてこられたこと、これまでエジプト研究につぎ込んだ研究費は125億円に達することを話されました。エジプト学発展と後進の研究者がお金の心配なく発掘と研究に打ち込めるよう、クラウドファンディングをお願いしたいとのことでした。
吉村さんは5年前、エジプトの発掘現場で崖から転落し腰を痛められました。現在、外出は車いすですが、講演をお聞きし、「命ある限りエジプトの現場に立ち続けたい」との吉村さんの熱い思いが伝わりました。


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昼食後、如水会館のラウンジで歓談しました。
お互いの近況報告や補聴器の情報交換など年相応の話題となり、楽しい会となりました。

次回の9期同期会(メエヒン会)を2025年11月27日(木)、如水会会館で開催することになりました。